クルマの買い方
How to buy a car
クルマを選ぶとき、カラーやスタイルはもちろん大事ですが
実際にどんな乗り方をするのか考えて、
それに合ったクルマを選ぶことも大切です。
仕事で使うのか? レジャーで使うのか?
近所で乗ることが多いのか? 長距離ドライブが多いのか?
どんな人を乗せるのか? どんな物を載せるのか?
雪道を走ることがあるのか? 悪路を走ることがあるのか? 等々、
いろいろ想像して考えてみて、納得できる選択肢の中から決めてください。
また、燃料費や駐車場代などの維持費、保険料や税金などの諸費用、
クレジットで購入する場合は月々の支払額なども考えておきましょう。
中古車は新車と違い、使用過程によって1台1台の品質が異なっています。
品質についての情報は、販売店のもたらす情報がほとんど。
一般社団法人 自動車公正取引協議会(公取協)では「自動車公正競争規約」の中で
各種書類の発行やプライスボード表示方法などについてルールを定めていますが、
なかにはこれを正しく理解していない業者も存在します。
不安な気持ちにさせる取引きや安易な口約束はトラブルのもと……。
だから、信頼できる販売店=JUショップや販売員=中古自動車販売士を見つけることが大切です。
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プライスボードを見て、車両の情報を確認しよう!!
1. 初度登録(検査)年月
2. 走行距離
3. 定期点検整備記録簿の有・無
4. 修復歴
<車体の骨格に当たる部位>
自動車公正競争規約及び一般社団法人 日本自動車査定協会が定めた修復歴の判断基準に基づいた、車体の骨格に当たる部位のことです。
5. リサイクル料金
6. 保証の有無
7. 定期点検整備実施の有無
「定期点検整備あり(済)」
「定期点検整備あり(納車時)」
「定期点検整備なし」
<要整備箇所とは>
実際にクルマを見て、チェックしよう!!
1. 外装をチェック
2. 内装をチェック
3. 機能・装備をチェック
4. 試乗してみよう
品質や価格、保証などを確認し、試乗もしてみて、
気に入ったら、見積書を作ってもらいましょう。
車両価格以外にもいろいろな費用が必要になります。
見積書の内容を検討し、できれば一度持ち帰って、
よく考えてから購入決定するのが理想的です。
税金・法定費用
1. 自動車税
2. 自動車取得税
3. 自動車重量税
4. 消費税
保険料
1. 自賠責保険料
2. 任意保険
諸費用
1. 検査登録費用および検査登録手続き代行費用
2. 車庫証明費用および車庫証明取得手続き代行費用
3. 納車費用
4. 下取車諸手続き代行費用
契約は口約束でも成立しますが、
中古車の売買契約はかなり複雑なので、
他の商品の契約にはない要素があります。
しっかりとした取り決めをして、
必ず売買契約書を作りましょう。
契約書を作成・発行しないようなルーズなお店では
購入しないほうが無難です。
契約書をチェック
自動車の販売では、一般に「自動車注文書」が使用されています。
自動車注文書の注意すべきポイントについて見てみましょう。
1. 車名・グレード等
2. 支払条件
3. 保証の有無、定期点検整備実施の有無
価格表示板の表示と同じ内容を明示してもらいましょう。
4. クレジット販売における手続き・修理などの開始時期について
5. 納車予定日
6. 特約事項
留意点①:契約の成立
中古車販売におけるトラブルの中で解約に関する件の比率は高いといえます。
そこで常に問題になるのは契約成立の時期です。
民法では売買契約の成立について「購入の申し込みに対して承諾すれば成立(諾成契約)」としていますが、
中古車の売買契約には登録制度が存在するため、実際の所有権の移転と登録上の移転との間にタイムラグが生じるなどの問題もあり、
JU中販連のモデル注文書では
登録がなされた日もしくは注文者の依頼によって車両の修理、改造、架装などをする場合には、
販売者がこれに着手した日、または車両の引き渡しが成された日の、いずれか早い日を持って契約成立の日とします。
なお、割賦販売、ローン提携販売または立替払付販売の場合は、これらの契約書に定められている日を持って契約成立の日とします。
としています。
しかしながら注文書に以上のような特約がなければ諾成契約ですから、注文書作成時が契約成立の時期となってしまいます。
注文書にサインをしたら原則的にはもう解約はできないと考えて慎重に行動しましょう。
留意点②:クレジット契約(立替払付販売)所有権留保販売について
その他書類作成・提出
委任状 | 登録申請の代理人に委任する書類で実印の押印が必要です。(下取車があれば2通) |
自動車保管場所証明書 | 警察で発行されるものですが、販売店に手続きを代行してもらうこともできます。 自分で取得する場合は、販売店に手続きについてよく説明をしてもらいましょう。 |
印鑑証明書 | 発行されてから3か月以内のものを1通、下取車がある場合は2通必要です。 |
譲渡証明書 | 下取車がある場合にのみ必要で、実印を押印します。 |
車の受け取りは店頭でも自宅に納車してもらっても構いませんが、
必ず自分で受け取りましょう。
契約時の状態と変化がないかチェックしなければなりません。
明るい所でしっかり確認してから受け取るのが理想的です。
車両と書類をチェック
車検証 | 間違いなく自分が契約した車両か、自分の名義になっているかを確認しましょう。 |
自賠責保険証書 | 保険証書は大切なものですから、名義を確認して必ず受け取ってください。 |
自動車税納税証明書 | 次の車検を受ける際に必要です。 |
保証書 | 保証付きのときは必ず受け取り、内容を確認してください。 |
定期点検整備記録簿 | 「定期点検整備あり」の場合は受け取ってください。 |
特定の車両状態を表示した書面 | 車両の状態が以下のような場合は受け取ってください。 a.走行距離計を自社で取り替えた車両 b.定期点検整備なしで、要整備箇所のある車両 c.修復歴のある車両 |